えーと、帰りの飛行機の小さな画面で見たので細かい箇所は良く見れなかったのだが、これは酷い。今回、ジャッキーは基本的にはカンフーメインに、色々な小道具を使って披露してくれるので良い。

特に、クライマックスのビッグベンでの『プロジェクトA』と『スパルタンX』（あのフェンシング？はそうだよな？）のセルフパロディには血肉沸き立つ興奮が体の芯から・・・（意味不明）

ただ全体的に見て乱雑な展開、笑えないギャグ、退屈なパロディの連続で白けっぱなし。

大体、前作は西部劇だったから面白かったのであって、今回の様な『ラッシュアワー』をやってもらっては失望するばかり。例えば、『ラッシュアワー』で良い所と言えば、ジャッキーとクリス・タッカーの掛け合いだ。前作、『シャンハイ・ヌーン』は西部にジャッキーが行き、カウボーイと友情を育む、と言うまだ幾分かマシなストーリーがあった。

だが、今回は父親の敵を打つ為に、まずNYへ行き、そしてイギリスに行く、と言うタイトルの『シャンハイ・ナイト』の意味がまったくわからない展開となる（いや、前作もアメリカに居た訳だから、上海じゃないけど）。

しかも、英国に行っても観光名所をぶらぶら回りながら切り裂きジャックを蹴り飛ばしたり、シャーロック・ホームズになったり、コナン・ドイルになったりと、必要以上のパロディで見せる。しかも、全て笑えない。

ここまで来ると失望を通り越してしまう。だが、機内で映画を見なかったら暇なので見続けた。

そうすると案の定、やはりつまらない。

結局何か？爆弾で派手に王族吹っ飛ばすよりも、ガトリングガンで射殺する方が効率が良いと思ってるのか？っていうか、大英帝国までジャッキーを連れて行っても、ジャッキーの魅力は微塵も出ていなかったぞ。

前作の西部でのミスマッチはまだマシだったが、今回は西部の荒々しさではなく、周りは紳士（っぽい人）ばかりなので、ジャッキーは「異国人」と言う存在でしかない。

しかしまぁ、どうしてあれだけつまらない前作の続編が製作できるのか・・・っていうか、ジャッキーはハリウッドに移ってアクションだけじゃなくて、他の演技らしいものも見せたい、みたいな事を言っていた気がするが、それならこんなクソみたいな脚本の映画に出演するなよ。

確かに彼のファンとしてはセルフパロディ（特に時計台）は良かった。だけど、それ以外に見所が無いし、アクションとストーリーの展開の部分のバランスが悪い。

駄作。