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[コメント] 悪魔のえじき ブルータル・デビル・プロジェクト(1999/独)

下らなさと残酷嗜虐ショーに狂喜乱舞!? 2003年7月16日ビデオ鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いやぁ、ただのバカだった。嫌悪感なんて抱いて見てる人はもっと純粋になりなさい!

前評判が割とよかったので、ビデオ屋で何気なく探してみたら置いてあったので即効レンタル。見てみたら・・・アホだった。っていうか、このタイトルもそして、訳の解らない前置き(=『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』風のアレです)はいくらなんでもやりすぎですよ、配給会社さん。

冒頭は独白で始まるこの映画。しかし、最初の主人公らしき三人の内の一人はさっさとお陀仏。その後二人とレオンなる東洋人と逃げる訳だけど、その最初の二人もさっさと死に(ここで既にプロットが破綻している!)、レオンもキャンプを奇襲する時に雑魚に殺される(一体誰が主役なんだ!?)。もはや主役が誰だか分からない状況なのに、なぜか映画は破綻していないこの驚異の演出力!(謎)でも、実際テンポも悪くなくて一家揃って笑いながら見れるファミリームービーとして十分成り立っている(なんて訳は当然ないが、テンポは決して悪くないので退屈はしない)。ま、まぁ作品全体に漂うチープ感と、所々登場する昭和臭のする映像は、演出だよね?監督さん。狙ってるんだよね?この雰囲気。いやぁ、勿論狙い通りだよね?この昭和臭漂う映像+学生映画的映像はこのシュールな世界を映像化するために必要不可欠だったんだよね!?

そして、悪のゾンビ軍団に追い詰められた時に登場するレオンの友人!なんと言うご都合主義!その後登場する忍者軍団!アホ丸出し!おぉファ○ク!

さらに出てくる出てくる縦横斜めのお構いなし真っ二つスライスや顔面皮剥ぎ、そして背骨抜き出し(←これは結構エグいね)の残酷オンパレード。俺は背骨むき出しで少し怯んだけど、すぐ冷静を取り戻し(!?)狂喜乱舞したね。っていうか、この監督、相当首ちょんぱが好きらしく、全編通して首ちょんぱシーンの多い事多い事。勿論血も舞う。好きだねぇ。おまけにマ○コに変な人形進入させたり、と、無意味なグロ×エロ満載!

なんといっても、この映画の最大の見所はアクションシーンのスピード感が無い事。皆無ですよ、皆無。クンフーシーンなんて早送りしろよ!って思うほどスローリー。特にクライマックスのキャンプ奇襲シーンなんてただの虐殺ショーですよ。たった三人で弾切れ知らずのウージーや切れ味抜群の刀、前日に初めて打ち合わせして撮影したような肉弾戦などを駆使しての虐殺ショー。おまけに牛乳瓶みたいなのが飛び出す「手榴弾発射装置」(と、劇中では呼んでいたが、どうみても牛乳瓶(パック?)発射装置)やら、もうバカ丸出し。このクライマックスの虐殺ショーにカタルシスを感じた人は圧倒的にイノセントですね(意味不明)。

おまけに、敵のボスを追い詰めたと思ったらジェイソン風ホッケーマスクを被った変な野郎(即効死ぬ)や「空飛ぶギロチン使い」(激謎&即効死亡)など(監督の趣味による)出現により物語はヒートアップ。俺のテンションもヒートアップ!

そして栄光のラストシーン。冒頭から独白でナレーションしてた野郎やレオンの存在なんて宇宙の藻屑、忘却の彼方と化してしまったラストシーン。なんと、途中表れた変な助っ人二人がハイタッチして終わるのだ。つーかさぁ、監督、あんた映画撮る時に脚本を書く、と言う行為を知っていますか!?オープニングに「written」って書いてあったけど、あれは何ですか!?と、問いたい。しかし、もしかしたらそれは観客の意表をつく為の演出だったのかもしれない!

ここに俺はジーニアス(天才)博士(劇中では「気狂い博士」)を見たね。

しかし、ここまで監督の願望ばかり繋ぎ集めたが立派に面白い、なんて世の中凄いね。俺は後半、湖で主人公(と、思われていた三人の内の二人)が追い詰められた時にデブがボディにパンチした後、敵が大量のゲロを吐いているシーンに、シュワちゃんの幻影を見たね!(見てねぇって)

でもいいね、ここまで潔くバカやってる映画って。★4にしたいけど、この映画に★4をつけたら一生社会から疎外されて生きる羽目になりそうなので★3(どないな理由やねん)

(評価:★3)

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