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[コメント] 悪魔の毒々モンスター 新世紀絶叫バトル(2000/米)

冒頭の「オムツギャング」の件は最高に面白かった。あの下らなさで徹底的に突き進んで欲しかったのだけど、中盤で若干失速し始め、後半ではワンパターンギャグに若干飽きを感じてくる。でも、これでいいのだ。だってこれはトロマ映画なのだから 2007年2月24日DVD鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







冒頭の「オムツギャング」は最高だった。これに関して「最高」というと、それこそ「最低」なのだが、ウンコとオッパイと内臓が飛び散り、入り乱れる阿鼻叫喚。これこそまさに「最低」映画のあるべき姿ではないか。しかもこれに加えて「障害児」ネタまで加わる。もはやモラルという言葉は陳腐になってしまう、一大スプラッター・サーカス。ああ、もう最高!がんばれ毒々!なんちゃって。全然応援してないけど。

ただ、このあまりに出来の良いホラーコメディに、若干の不安を覚えた。「これってトロマ映画なのに、こんなに面白くてよいの?」と。「面白い」ことに不安を覚えてしまうような映画しか作らないトロマもトロマだが。しかしそれはそれ。期待通り(?)中盤以降は失速し始めて、グダグダの展開になる。

しかし、その割りにこの作品は、以前みた『悪魔の毒々モンスター 東京へ行く』に比べて出来が良いのが気になる。これが「時代」というもなのだろうか。だとしたら少し悲しい。

「カブキマン」が登場して、肉弾戦にもつれ込んで、それに結構気合が入っている辺りも気になる。ゴアシーンが気合入りまくりなのは当然としても、こういった辺りに気合が入りまくってるのは、一体どういうことなのだろうか。もっとトロトロやって、グダグダやって欲しかった気もするんだよね。

なんていうか、これも時代って物なのだろうか。

何か少し悲しくなった。もう手作り感がモロの、下らない映像は見れないのだろうか、と。トロマが、少しだけ(やってる内容はともかく)映画として「面白い」と思えてしまって、★1を一つ低くしてしまう俺(←何か矛盾してる)。

まぁ、倫理的には「最低」だし、普通の映画に比べれば当然「最低」の映画なんだけどもね。そりゃもう。

どうでもいいけど、腹の中の子どもの殴り合いは凄いね。「そこまでするか!」って感じで、面白いには面白かったけど、若干キモかったぞ(笑)

(評価:★3)

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