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[コメント] ロング・エンゲージメント(2004/仏=米)

正直に言うと詰まらなかった。物語が色んな所に飛躍し、人物の感情が全くビビッドに伝わってこない為、俺は取り残される。特筆すべき点が多々あるのに非常に残念。 2005年3月25日劇場鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







――って、なんかコメント被りまくりだな(滝汗

物語の構成には確かに工夫が凝らされているのだけど、どんなに優れた物語でも人物、或いは作り手の感情が伝わらなければ、そこに大した感動は生まれないだろう。特にこういったドラマに於いては。その点で、本作はミステリーとラブストーリーを混合させて一本の映画として完成させた手腕は評価するが、面白いか面白くないか、と言う何よりも大切な大前提を踏まえて考えれば、やはり★しかつけられない。

画面は随所に工夫が凝らされており、非常にジュネらしい作品。その画面の何とも言えないファンタジー具合は本当に卓越しており、ここに感心すればするほど、ドラマがストレートに伝わってこなかった(或いは感じられなかった)俺自身は困惑を禁じえない。

「戦場で安否不明の恋人を信じ続ける」と言うプロットは、多少ありがちでもあるのだけど、俺はこういうプロットは好き。例えそれが『パールハーバー』であっても、俺はこの手のプロットだけは好き。

でも、ジュネはそこにミステリーの要素をふんだんに取り入れた。それはそれで面白いのだけど、もっと感情を描く事に重点を置いて欲しかった。こんなに分かり易く、且つドラマティックな感情を観客に提示し易いプロットを用意しておきながら、結局観客である俺に伝わらなかった、と言うのは非常に残念である。

ま、ジュネが「ドラマなんか興味ねーよ」って、ハリウッド資本で作りながらある種のアンチハリウッドを表現していたのだとすれば、★を1つあげるけど。

どうでもいいけどジョディ・フォスター出てたんですね。エンドロールまで気付かなかった(アホ

それから郵便配達。ジャック・タチの映画でもそうだけど、郵便配達ってフランス人にとってはあぁいうイメージなのかなぁ?(偏見

(評価:★2)

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