確かにアクションのレベルは当時としては高いのだろう。アイデアも良く、決して飽きさせない。特殊効果を駆使しつつ、定番の展開や演出、音楽で盛り上げ、特に退屈な映画ではない。ただ、先の読める展開には少々うんざり。古い映画を採点するのはこれだから苦手なのだ。先が読めて、登場人物も間抜けだし、悪役も弱く、アクションもわざとらしい。挙句の果てには安っぽい合成（当時としては良いのだろうけど）。どうしても、現在と比べてしまう所があるので、公平な採点ができないのだ。

この作品でもそうだが、アクションを見ていても、どうも面白みがないというか・・・。ストーリーに興奮させてくれるものもない。何か、やりたい事を詰め込んだらアドベンチャーになったという映画にしか見えない。つまり、全体として見ると、あまり面白くない。

『最後の聖戦』では、うるさい（うざい）ショーン・コネリーなんぞ登場していたが、今回はうるさい少年だ。女は別にあのキャラでも良いのだが、あの少年はいちいちうるさい。目障りだ。

個々のアクションのレベルは高いが、話に目立った面白みもなく「飽きないだけ」という感じ。別に二度も三度も見ようとも思わない。見るなら『ハムナプトラ』の方が数倍面白い。

っていうか、トロッコアクション以外見所がない気がする。あそこのシーン以外特に記憶に残らず、あのクライマックスが来るまで、少しだるかった。だって先が読めるもん。しかも、俺の中では、トロッコアクションと言えば『ザ・ロック』なんですけど・・・。

主役のハリソン・フォードには文句なしの大絶賛を与える。だってカッコイイもん。