[コメント] 死霊のはらわた(1981/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
と、いうかこんな映画に期待した俺がバカだったのか?(笑)
B級ホラーってのは馬鹿馬鹿しくて勢いがあって嫌いじゃない。というか好き。馬鹿馬鹿しいのは大好き。こういうグログロなのは大好き。
だから『ブレインデッド』にも5点つけちゃってる。
けど、この映画。正直何が楽しくてこんなの作ってるのかわからない。不愉快なわけじゃない。ただ純粋にわからない。
全然笑えない。というか、どこで笑うのかわからない。正統派のホラー路線で進んでいるし、その上定番のパターン(つーか『ハムナプトラ』みたいな)で死霊復活。そして乗り移ってグログロの到来・・・。
主人公の男はココリコだし(笑)
けど、なぜだ?チェーンソーを取り出しても使わない。冒頭のヒッチハイカーも関係なし。
恐怖演出も確かにそれなりに頑張ってるとは思うが、一箇所しかびびらなかった。全然怖くない。
ゾンビみたいな死体から牛乳みたいなのが飛び出るシーンではわくわくしたし、ラストの粘土腐敗ゾンビには、大興奮だった。
なのに、ラストだけしか見所なし。
なぜだろう?これだけもの凄い勢いがある映画なのに・・・。もったいない
――――追加
映画館とは何ぞや?
まぁ名前の通り「映画を見る為の館」って訳だが、基本的にそこは映画を上映し、映画を見る為の場所である。例えば夏の超大作をビデオで見るのと劇場で見る時の興奮の違い、ラブストーリーを見て劇場で泣くのとビデオで見て終わる違い、そして・・・
例えば、エンドロールをゆっくり眺めた後劇場を立ち去るのと、見終わって早急にビデオを巻き戻して返却する違い。
映画館は紛れもなく、高い金を払って映画を見る場所であり、映画の本来の姿を見る事の出来る場所である。と、思う。と、言う訳で、以前ビデオで見てそこまで面白いとは思わなかった、『死霊のはらわた』を『20thアニバーサリー』と言うリバイバル上映にて劇場鑑賞。
まぁ、思うにホラー映画って色々見方があると思う。夜、友達集めて、男女入り乱れて暗い部屋で見る、とか、一人暗い部屋で見る、とか。でもやっぱどんな映画にせよ、劇場で見る事が一番だと思う。大勢で見てはいるのに、実質劇場が暗くなってしまえば自分ひとりの世界なのだ。
で、そういう環境でこの映画を見た感想。一言、「面白かった」。ただそれに尽きる。
ビデオと劇場がここまで違うとは思わなかった。家庭用テレビの小さな画面と、スクリーンの大画面、そしてリニューアルされたデジタルサウンドにより引き出される最大級の恐怖。否、これは恐怖と言う映画でもない気がするが・・・。
血みどろになって、奮闘するアッシュ。ただただそればっかり。劇中台詞なんてそんなにありません。やりたいようにやり放題。このパワー、この絶妙なカメラワーク、そして死霊達の強さ。
俺はこんなすげー映画をビデオで見て「見た気」になっていた。
っていうか、こんな体験しちゃったから、他の映画の採点も見直すべきか!?
とにかく、予想以上の面白さだった。そして、映画を映画館で見る大切さがよーくわかった。この映画、ビデオで見たら面白さが半減しますね。
80年代の映画だが、全く色褪せていない。むしろ、今の映画を遥かに凌駕している。スプラッターの元祖だとか、ホラーの古典だとか、そういうの抜きにして、本年度公開作品、としてみても上位に食い込めるだけの作品である事は確かだ。
すげー!(初めて)サム・ライミの映画を心から面白いと思えた。
しっかし、これを見たのは朝8時15分からの上映。朝っぱらかスプラッターって訳だが、不思議と気分は悪くない。やっぱ面白い映画を見たら内容なんて関係ない訳ね(何か違
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