[コメント] カンウォンドのチカラ(1998/韓国)
何気ない人間の一面を物語にしてしまう魔術師ホン・サンス。複線なのか何なのか考えれば考えるほどはまっていく「意味」を示唆するシーン達。わからないけれど、基本のストーリーははっきりしている、そして感動する。空虚なのだが、私は、この映画はとても「暖かい」と思う。
前半と後半は時系列が逆なのではという解釈をした人がいた。細かく見ると、それでは成立しない点が多々あるので否定されたのだが、そうだとも見えてしまい、また別の映画解釈が成り立つような、個々のシーン単独では意味を明示しないスタイルながら、実は緻密に構成されているホン・サンスのスタイル。
もっと注目を浴びて欲しい。彼は、世界を代表する映画作家だ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。