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[コメント] 破れ太鼓(1949/日)

遅れてきた観客。
こしょく

 今や完全に博物館送りとなってしまった、「頑固親父」、「家庭の暴君」…そういったものに肌で接した事があるか否かによって、この映画への評はかなり変動するのではないだろうか。現代日本の家庭に育った人が見ても、あのオヤジは単に「…?」なだけだろうし、それに対し抵抗反抗する家族達への共感も生れないだろう。

 しかし、この映画が作られた時代、それを忘れて評を下すべきではないように思う。…もっとも、そういったものを勘案して評するか否かは、人それぞれなんだろうが…。

 蛇足ながら、私の場合は四の五の思案するまでもなく、自然と★五つが出てきました。生れたのは、作後二十数年なんですけどね。

(評価:★5)

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