[コメント] 28日後...(2002/オランダ=英=米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
まず、あのゾンビだ。
PS2の『バイオ・ハザード』のゾンビを引き合いに出すと、彼らが人間を襲う目的が「食べる為」なのに対し、この映画のゾンビは人間を襲う目的が明らかに「食べる為」ではなく、「仲間に引き込む為」である。ゲロぶっかけて感染したら襲うのを止める、感染者同士は仲間になり人間を襲う、というシーンからそう感じられた。
それがどうエイズと関係してんじゃワレというと、こんな話を聞いた事があるからだ。
「ある旅行者が、海外で知り合った女性と一夜を共にした。男性が朝起きると彼女の姿はなく、枕もとに「エイズの世界へようこそ」という置手紙が・・・。」
ほら、これってまさにこの映画のゾンビとやっている事が同じなのでは(笑)?つまり「ゾンビ=エイズ」である。エイズ感染者があっという間に世界中に広がって行く、感染方法が「体液を媒介にして」、治療法は不明、というのも、この映画とよく似ている。
そう考えると後半の、性交渉を強要しようとした軍隊がゾンビによって(間接的には主人公によってだが)破滅するという展開は、エイズ社会の縮図を表しているのではないだろうか。
◆
さて、映画の感想としては、前半はよかったけど後半はあまりいただけなかった気がする。それと映画内の広さっていうか、世界観というか、規模が小さい!登場人物も少ないし、軍隊も少ない。荒廃した町も全然映してないし。・・・まぁ、低予算だしね(笑)。
それと、やっぱり映像も映画に必要な要素だと思う。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は主人公が美人で、手ブレをせず、映像がフィルム(きれい)だったら評価はイイ意味で変わったはずだ。この映画も映像がよかったらちょっとは評価よくなったんじゃないかと思った。
所で軍隊って、あのまま誰も女性が来なかったらどうなったんだろう?やっぱり、囚人と囚人、武将と小姓、みたいな関係になっちゃってたのかな?
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