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[コメント] 隣人13号(2004/日)

PV監督だけあって、勢いのつけ方はうまい。
早秀

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ちなみにDVDのデレクターズカット版での鑑賞。劇場公開版が収録されていなかったので、比較が出来ません。よって劇場公開を見た方とレビューが相違する可能性があります。

PV監督と言うと難解な作品を生み出す方が多いですけど、この監督は定石を守るタイプの様です。原作未読ですが、たぶんストーリーは原作も難解だと思われ、多少の「???」は仕方のない作品だと思う。ただ解釈の仕方によっては全然違う感想を持ってしまう作品だと思う。

ストーリーは小学校の頃にいじめられてた主人公のもう1人の自分(多重人格)が、10年後にいじめっ子に復讐する話。気の弱い素のの主人公を小栗旬が、復習を企てる凶暴な主人公を中村獅童が演じる。『金髪の草原』でも20歳と思いこんでいる80歳の老人を伊勢谷友介が演じたが、これとはちょっと違う。『金髪の草原』の場合、鑑賞者は伊勢谷友介以外に見えないが、劇中の人達には80歳の老人以外には見えない設定。これにより老人俳優にヘンなアクションをさせずに済む。ところが本作品では小栗旬の時は劇中の人も小栗旬に、中村獅童の時は中村獅童に見えるらしい。しかもビデオに撮っても中村獅童!(笑) それはこの作品のほとんどが主人公の妄想である為。いじめられ「殺してやる!」と思って妄想が始まり、葬式ごっこの花瓶でいじめっ子に反抗して現実の世界に戻る。つまり、現実には何も起こっていない。主人公がいじめられたという事実と、それに反抗したと言う事実だけ。解釈間違ってます? 普通に多重人格の話にした方がおもしろいと思う。そうでないと最期の中村獅童のピースが意味がない。多重人格が現実ならいろいろ解釈出来るけど、「これは妄想!」と言ってしまったら何も意味なくなるし。

映像監督らしく映像は凝っているが、ウ○コとかフ○ラとか必要だったのか? 特にフ○ラシーンは全然必要なかったと思う。まあ、適度な勢いで2時間は過ぎますので中村獅童のヘンテコな役が好きな人にはお勧め! 小栗旬ファンの女の子は別の作品見て下さい。 彼の全裸が見たいのなら仕方ないけど。(笑)

(評価:★4)

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