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[コメント] アリ(2001/米)

油絵の具症候群
Manchester United

マイケル・マンの映画は良くも悪くも重厚に重ねすぎてる気がする。前作の『インサイダー』は一つの大きな問題に振り回されてる多くの人間を描いたからうまくいってたが、今作はたった一人を描く話である。それにしてはエピソードの進み具合が遅く、「濃い」。『ブロウ』では一人の人生を非常に早く進めていったため、快適に観賞できたのだが。少人数の「濃い」物語を描くとき、そのとおり「濃く」丹念に描いていくとあとあと詰まってしまい、物語がスムーズに流れでなくなってしまうのだ。その傾向に陥りやすい映画監督マイケル・マン、彼のことをこれから《油絵の具症候群監督》と呼んであげよう

(評価:★3)

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