[コメント] スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする(2002/仏=カナダ=英)
ああ、なんでこんなに平均点が低い!デビッド・クローネンバーグの一つの到達点と言える映画でしょう。まさしく精神世界を追求してきた鬼才の成せる業だ・・・・・・
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この映画のミソは統合失調症の歴史で家庭内の不和がその原因と言われていた時期があって、それを表現して、なおかつそれは主人公の妄想に過ぎず、自身が母親殺しだったという事になっているが。
それだけではなく、映画はどう記憶が混乱しているかを多彩な方法で描ききっている。現在のスパイダーが観る風景と幻想の中の昔のスパイダー。その2つを観客の理解というものに対して乱暴と思える編集をし、その残像感こそが映画を観た観客が感じるトリップ現象となっている。
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