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[コメント] 歓びの毒牙(1969/伊)

黒沢清がヨーロピアンホラーを目指したときにアルジェントを参考にしたそうだけれど、この映画は念頭に入っているだろうな。もうちょっと曖昧に表現出来ていたら大傑作で6点ものかも。
t3b

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







アルジェントは描くのは被害者ではなく殺人者の心境。それゆえに彼はこのジャンルで他を寄せ付けない点を持っている。

この映画では加害者の正体が明かされた時に、それまでに描いていた加害者の心境と照らし合わせた時の面白みがあって、上手く伏線としての加害者の心境を表現できていたというところが凄い。

他のアルジェント作品では加害者が余りに異常すぎて私が感情移入出来ないことも多い・・・・

残念な点はネタばらしがハッキリしすぎている点かな。言葉で説明せずにナイフを持っている人間が違うのをフラッシュバックさせるだけで十分だと思う。

(評価:★5)

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