前作に比べれば人物と背景の調和がとれているので、違和感は無くなった。それにしても30分の枠で無理してキャラクターを全員動かす必要は無かったのでは。それこそ前作のように適当な理由をつけて人数を限定してほしい。

ところで閉じられた集団を連想させるモブについてだが、監督がそれを意図して徹底したとしたならばある意味恐ろしいことなのだが、単にアニメーターの力量不足であるならば、それはそれで考える必要がありそうだ。

以下、モブシーンに関して押井守の言葉を引用。 「男の顔はけっこうバリエーションを描けるにも関わらず、女の人の顔はよくて三種類くらい。結局、アニメーターとか絵描きというのは理想を描いてる。（省略）で、お婆さんを描けない人がほとんど。子どもを描ける人はめったにいない。それはなぜかというと興味が無いからですよね」（イノセンス創作ノートより）