アヴァロンの好きなところは、非常に現実的な事象を取り扱っていることだ。この映画が作られた2001年当時、エバークエストやリネージュなどのＭＭＯＲＰＧが存在したかは知らないが、そういったゲームではＳＡクラスのプレイヤーよろしく、いわゆるネトゲ廃人が相当数発生しているらしい。

仮想現実のリアル感というのは年々増すばかりだと言わざるを得ない。2007年現在、「セカンドライフ（ＳＬ）」という仮想空間が脚光を浴びている。自分の分身である３Ｄアバターを作り、ＳＬライフを楽しむというもの。最近ではＳＬ通貨からのミリオネアが誕生したり、世界的な企業のＳＬ参入が相次いだりと、これはもうアヴァロンより生々しい世界なのでは。

あと映画でリアルと言えば、カラー映像になってからの主演女優の印象の変化。具体的には彼女の目の下のクマあるいは小ジワ。鑑賞中はクラスリアル云々よりも、正直そっちの方に気を取られてしまった。