敏腕分析官マックス＝エージェント86（スティーヴ・カレル）が用心棒に襲われ絶体絶命のピンチに陥いる場面。ここで、諜報活動により得た情報を基にカウンセリングで窮地を脱するプロットがお見事。通信傍受と衛星写真が最重要視される現代のスパイ活動も、最後は結局「敵も人間である」という原点に立ち戻らなければならないことを、身をもって証明している。実に真面目な取り組み方で好印象なのだが、やはり派手さは欠けてしまうのが惜しい。お下劣シーンも、過激な性描写も無く（ん？ ちょっと微妙なキスシーンはあったかな・笑）、何ともお行儀の良いコメディ映画。アン・ハサウェイの魅力を加味して、星3つ。

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余談。2008年公開の映画だけで、本作と同じ爆弾トリック（元ネタは50年以上前）を他に2本観た（巨匠アメリカ映画とシリーズ物日本アニメ映画）。さすがにこれだけ続くと、ちと飽きる。。。