[コメント] 恐怖分子(1989/台湾=香港)
台湾映画史に残る傑作ということだったので、かなり期待してみたが、期待しすぎたか?見た後は、どうしてここまでの評価を受けているのか釈然としない気持ちもあった・・・
まぁでもよく考えてみれば、確かに今見ても斬新な作品だったとは思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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話の軸となる登場人物は4人である。考えてみれば、彼ら4人の行動は、最初からラストまで現実に考えられる行動の範疇というものを全く逸脱していないのだ。いやそれどころか、彼らの行動はほとんど映画的な脚色でさえなされておらず、されているにしても、いたずら電話や小説での受賞など、ストーリーを進めるために最低限必要なものに留められている。
そしてだからこそ、彼らの生活が一本のいたずら電話で狂わされていくというストーリーは不可解で、恐ろしいのである。そこには確かに“恐怖分子”の存在を感じ取ることができる。
映画的でない(現実にありふれているような)4人の登場人物が、それぞれの関わり合いの中でその運命を狂わせ、結果その総体は極めて映画的なストーリーとなって我々の前に立ち現れる。これには驚きだ。
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