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[コメント] 小さな巨人(1970/米)

ダスティンホフマン七変化!早撃ちの極意を極めてもガンマンになれるとは限らない、正に人生!
週一本

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







白人にもインディアンにもペテン師にもガンマンにもなれない「小さな巨人」をホフマンがお得意の(地の?)チョイ足らない感じで熱演怪演。キモチいいです。

インディアンの教えや人生訓などが物語りに心地いいリズムを与えているのに加えて、このお話しが「イイなぁ」と思えるのが「男の勝負」を物語の根幹に据えていること。

ペテン師の「負けじゃない!タールを塗られて木にくくられているだけだ!」に始まり(このペテン師はジャックが飲んだくれの負け犬に落ちぶれた時に輝く黄金の勝者として現われる!カッケ〜)、敗者に謝罪を与えるという屈辱を受けた若きインディアンとの因縁…

そして、やはり宿敵カスター将軍との対決!!

背中を取りながらもカスターの命を奪えないという完璧な敗北を喫し、無様な負け犬に成り下り世捨人にまでなったジャック。死の決意の寸前目にした宿敵の姿に、まだ燃え尽きていなかった魂の炎に気付き、カスターに身を寄せ、そして「真実の助言」によりカスターを葬る。

不思議な話だ、この映画は史劇か?それとも自伝的叙事詩?

いや、この「勝負」が描かれているかぎり紛れもないウエスタンだ!!

(評価:★5)

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