この監督の作品は、これが初めてなんで、どんなもんか、観た。 全員どこか壊れている一家に起きた一悲劇の話。映画。

映像が、全編粗めで、揺れまくったり、 サーモグラフィみたいになったり、連続写真みたいだったり…… で、目が疲れた。

ストーリーは、悲劇っちゃあ悲劇だけど、わりとよくある事柄で、 笑える感じでもなく、ものすごく悲しいって感じでもなく、 神とかナチスとか出てくるわりに重い感じでもなく、 わりと淡々としていて、でも静かでもなくて、 オチのややグロ映像以外は特にはっちゃけたところもなく、 でも、わりと、ゲンジツに、こういう一家多いのかも なんて思わされたりなんかもして。

ストーリーがドキュメントっぽいから、 映像は思いっきりつくりものっぽい感じにしたのかしらん？ わざと、つかみどころがないようにつくりこんだやうな…… 一言で言うと、「『閉塞感』を映像にして披露した」感じ。