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[コメント] 機動戦士ガンダムUC episode7 虹の彼方に(2014/日)

一人ひとりの人間模様が丁寧に描かれた傑作です。心揺れ動くバナージの姿は悩みながらも前を向いて歩いている全ての人たちの胸を打ちます。
Ikkyū

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ep6、ep7 特に後者はドラマに欠けますが それでも ニュータイプ論 を描き切ったことについて評価しています。全編通して★5です。

以下しばらく作品の内容から外れた文章になります

「ニュータイプ論」は「宗教的なもの」−いわゆる「瞑想」「坐禅」「ヨガ」などの アプローチについて忌避してきた20世紀後半の世界認識。今もオウムの傷跡が残っている日本。 しかしそれに変わって希望となる共通認識がない今。そんな時代に噛み合ったテーマです。

因みに「スピリチュアル」もそんな時代の隙間を突いた人たちです。 テレビに出ていた時期もありますが 何も知識が無い人が見てそのまま信じてしまったケースもあるでしょう。

つまり判断する物差しが無いのが現状です。判断するための経験や材料が不足していることが問題です。

確かに宗教が招いた悲劇へのトラウマはあるでしょうが 恐れるだけでなく、 最低限の知識を勉強する機会はあった方がいいでしょう。

本編の「ニュータイプ」論に話を戻します。

時代を切り開くのは「ニュータイプ」に違いありません。 『2001年宇宙の旅』『イデオン』『未来少年コナン』を見ても SFの未来は次世代に託されています。

しかし現代に生きる私たちよりも もっと昔、紀元前や古代中世に 生きていた人たちの方が 「ニュータイプ」であったかもしれません。 つまり新世代とか旧世代とかは問題ではありません。

大切なことはいつの時代でも変わりません。

それが人間のもつ可能性であり それは「バナージ」や「リディ」、「マリーダ」に何かを感じる私たちの中にあります。

◎キャラクター

◎音楽

(評価:★5)

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