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[コメント] 男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく(1978/日)

21作目 ☆松  オープニングは、いきなりUFOです。 あぁ〜 あの時代かー! とすぐに思い出せるくらいインパクトがありましたね〜>>ピンクレディーの ♪ UFO
fufu

源公(佐藤蛾次郎)が、お寺の前で少女たちといっしょに UFOの振り付けを踊っているのですが、 いかにも、あの時代というところですね。

 ・エピソード 1  

劇中、とらやの住人が、ありがたがって「うなぎ」を食べます。 この頃の うなぎって なんとなく高級な食べ物って感じだったんでしょうか? 最近、スーパーなどで、パックされた養殖鰻が氾濫し、、なぁんとなくありがたみが 薄れたような気もするのですが・・・??    もっとも浅草という土地柄 扱いが別かもしれません??

 ・エピソード 2 

 さくらが、おにいちゃんの宿賃を持って行くと、、なんとそこの壁には・・ 車寅次郎 先生 による 「反省」 と大書きされた豪華な色紙がっ!ヾ(@°▽°@)ノ   …あわてて隠す、さくらの心情・・(笑)  ほんと、顔から火がでる思いだったでしょうね〜〜(笑)  ほんとに、反省してるんでしょうかねぇ〜??  それとも 開き直ってる(爆)

 それにしても、本作品は、 "男はつらいよ"シリーズを見つめ直す パロディーというところでしょうか? もてない男役に 武田鉄也を登場させることで、パロディー化し、 "男はつらいよシリーズ"を 自らおちょくってるようにも感じますね〜。?

 今はなきSKD(松竹歌劇団)の踊り子"紅 奈々子"を演ずるのは 木の実ナナ。 

ダンスが生き甲斐という 奈々子は、現実の 木の実ナナとダブります。 彼女しかキャスティングできないような、ピッタンコな配役かと思います。 そして何故か、木の実ナナは、芸人の寅さん(渥美清)とも生き方が似ていて、 ダブるように思うのですが、ぼくの気のせいでしょうか・・????   寅さんと 奈々子は、リリー同様、タイプは全く異なりますが 似たもの同士だったのかもしれません?

奈々子は、結婚を機に引退しようかどうしようか悩んでいます。 結局は、土壇場でダンスをあきらめ、結婚する道を選択した奈々子です。

片や 寅さん=「男はつらいよ」 は、 マンネリを受け入れ、引退せず、継続の道を選んだんだと思うのです。 そういうターニングポイントとなった作品のように思えます。

 ※ぼくは、リアルタイムで本シリーズを観ていた訳ではないのですが、    ちょうど、1978年頃という年を考えると、新旧の体勢が入れ替わるような年に感じます。

 それにしても、タコ社長・・(^_^; いつもいつも赤字(笑) 本シリーズを通して黒字だった年ってあったんでしょうか?? 中小企業の悲哀を感じさせますね〜(爆) この後、日本は空前のバブル期を迎えるはずなんですが、、、 タコ社長は、その恩恵に ちょっとはあやかれるのでしょうかね〜?? そこら辺も、今後の見所かもしれません??(笑)

 蛇足ですが、この1978年時点では、日本の映画シリーズでは、 「座頭市シリーズ」の方が制作本数が 25本と多かったそうです。 後の 1989年に 『座頭市』が制作され、全26作品となります。 「男はつらいよ」はご存じの通り、1999年の『男はつらいよ・寅次郎紅の花 (1995/日)』を遺作とし 全48作品を数える事となりました。

死ぬまで 踊り続けた寅さんと、ダンスの道をあきらめた奈々子・・

                                 2002/10/20記

(評価:★3)

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