結局キャスパー死んでバンザーイってお前っ！！

何のためにこれまでつれ歩いたのか。死んでいいならとっとと殺しとけ！！

「自分が直接人殺したくない」って偽善的な潔癖主義を貫くために‥個人的な欲望を満たすために、結果的に何人の人間(他人)が犠牲になっても全くかまわない‥って、彼の神経は許せない部類に入る。

殺したくなくったって、せめて手でも足でも打ち抜けばいいんだ！ それまでの態度は任務を重視していた故の苦渋であったのなら、死んで喜ぶことは無いハズ。

マギー(‥娘‥だよね？)、家族の生死を、妻と子供の安否を、全く気にしていないっぽいままの序盤の展開。「彼もつらさを隠してた‥と後に知れる他の葛藤持つ登場人物と比較し加重するための複線」なのか‥と思って観ていたのだが、脳天気なヤツラばかり。なんなんだよ？！

結局、主人公の彼、ロイ・ターナーは、ガキのような英雄指向を地で行ってハッピーエンド。悪人が惨く死んで、怪物は消滅。ワーイ！ ‥ってか。

これじゃ自分が英雄になるためには、誰が犠牲になろうと‥家族が殺されようと‥大したことではない。‥とでも言いたげだ。なんて作品だ。 まったく、どう解釈しても評価しがたい。

撮影に30年前のＳＦ特撮を意識しているようだが、作品はそれ以下。アノコロに劣るくらいのトンデモ加減。破綻だらけで無茶苦茶。まさに時代を逆行している。 何を表現したくてこの設定なんだ？ 何故この設定でタコなのだ？ タコを描きたくて何故この設定？ しかし、そのタコがちっともタコとして描かれてもいない。