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[コメント] モンスーン・ウェディング(2001/インド=米=仏=伊)

マリーゴールドは強い花。真夏の熱さにも乾きにもしおれず、酷暑の中、今が盛りと咲き誇る。家族の愛も同じ。人生の辛さに出会って喉がカラカラに乾いても、それを潤し、渇きを癒すのは家族だけ。父ちゃん夫婦のさりげなくも深い愛情に感じ入る。
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







主人公の嬢ちゃんの影が薄い(単なるドラ娘?)のと、「幼女イタズラ事件」にイッチョカミしてないのとでちょっと評価が下がった。 この点から見ると、この映画の主人公はやっぱり「父ちゃん」である。

この父ちゃんでさえ、母ちゃんの優しい愛情がなれけば、あそこで「男」にはなれなかった。 ベッドでシクシクと母ちゃんにかき抱かれて涙ぐむ父ちゃんは全世界女性の、「守って差し上げたい!」「支えになって差し上げたい!!」という本能かきむしりまくりですらある。

女はこの手のシチュエーションに弱いのである。

メイドさんとイベント屋さんの恋物語も良し。 「私の心を、ハートの全てを捧げます」と言わんばかりのマリーゴールドハート型仕立てを抱えて跪く姿には思わず落涙。

「インド人って家族を大事にするんだなあ」とこの立派な群像劇で感じ入った。 中に入っちまえば、楽しくて幸せな生活が送れそうだ。

(評価:★4)

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