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[あらすじ] Reset 飛びたい人々(2001/日)

どこからか祭囃子が聞こえてくる…今は廃墟となったビル屋上のペントハウス。 自殺の名所として人々に知られるここに、偶然にも同じ目的をもって集まった5人の男女。あるものは喪服姿、あるものはサラリーマン?そしてあるものは血染めのシャツを着ている。 自ら「飛ぼう」としている者たちが、繰り広げる人間ドラマの結末は…?
申徹也

1カット78分、台本の無い「ドラマ」。それがこの作品の全てである。 1時間18分という長い芝居を、いま日本映画を支える5人の俳優たちが怪演している。決まっているのは簡単な設定のみ、後は全て役者&スタッフの「アドリブ」という異色作。撮影はなんと1日で終了したそうだが、役者さんたちは2、3ヶ月前からキャラクター作りに取り組み、結果それぞれの持つポテンシャルを100%発揮しているように見える。そしてそれをまとめあげた鈴木監督の秀逸な映像表現が作品に重厚さを与えている。出演者・監督・そして観客…最期まで誰にも結末がわからない…。本作には、日本映画の新たな可能性が潜んでいる。

(評価:★5)

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