[コメント] トーク・トゥ・ハー(2002/スペイン)
当方、意識不明の女性には24時間体制で完璧な看護を行います。お望みでしたら…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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子供を授けることも、正気付かせることだってやってのけます(笑)
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アルモドヴァル監督は前に『オール・アバウト・マイマザー』(1998)を観た時の衝撃以来のファン。この監督は一貫して愛の形を映画に封じ込めているが、概ねそれはノーマルではない形を取るのが特徴(それこそ恋人を縛り付けたりするのをねちっこく描いたり、同性愛者の男性とつきあってる女性の話とか)。今回は昏睡状態に陥った恋人に対する一方的な愛情というものを描いている。いっそ見事と言ってしまいたいくらい。純愛を貫くあまり、殆どストーカーまがい(と言うよりストーカーそのものだが)の男の愛情を描ききっていたし、動かない恋人に対して性交渉をしたり、男性同士の純愛の隠喩があったり…これも又、愛の形なんだ。
監督作品の特徴として時間の概念をバラバラに取ると言うのがあるが、本作でもそれは健在。過去と現在を行き来する、そしてその課程において孤独の中で愛を知ろうとする課程を丁寧に描く所は非常に好感が持てるし、途中に挿入される『縮みゆく恋人』という小さな物語もなかなか洒落てる。
確かに内容が内容だけに誰にでもお勧めできるって訳じゃないけど、時にこういうものを観ると本当にほっとする。こう言うのが好きな人って結構いるんじゃないかな?
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