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[コメント] ロスト・イン・ラ・マンチャ(2001/米=英)

聖林には聖林なりに、きちんと「大作映画」を作るノウハウがあるはず。それに比べ、資金繰りや急病などへの対策も含めて、欧州なりの大作制作のノウハウ作りが、いままでほとんどなされてこなかった事が露呈している。想像以上に哀しい映画だった。
uyo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







それにしても不運だ。しかしオーソン・ウエルズの「呪われた映画関係」の系譜にみずから飛び込むなんて自業自得かも・・・。

どんな状況でも、「自分」をしっかりと持ちながら、深く信頼しあっているスタッフの姿が、働くものとしてうらやましい。

「頭の中で、何度も完成させているから・・・・・・・」と言う最後近くの監督の言葉には、思わず落涙してしまった。61歳。まさに円熟期。「アイデアは、湯水のように湧いて来るんだ」と言う言葉にも胸が詰まる。形となって、この世に生まれて来る事を果たされなかったイメージは、一体どこに行くのだろう??

モンティパイソン味の「テリー・ギリアム ピクチュア」も大変素晴らしい。

(評価:★5)

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