[コメント] 裸足の1500マイル(2002/豪)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ウサギよけフェンスの意味は、考え出したらいろいろときりがないものの、
彼女たちの命の道しるべでもあったわけで
(墓穴を掘りかける結果にもつながるものの)
こんな抜群のアイテムを、ぽつっと冠した原題は気が利いていた。
邦題は、いかにも「泣かせてみせます」が透けて見えて興醒めだ。
実際見てみたら、サスペンスタッチのある種の娯楽作品としても、
かなりイケるんだから。
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ちょうど豪州ラッド首相の公式謝罪のニュースを聞いたばかりだったので、
興味深く見た。
いとこグレイシーが、心揺れながらもついていったり、
ガセネタがもとで2人と別行動をとってしまったりする姿に、最も共感できた。
私があの3人の中にいたら、確実にグレイシーだろう。
直情型でありながら、
知恵をフルに使って逃げおおせたモリーは、もう単純に尊敬の対象。
健気にお姉ちゃんについてゆくデイジーは、
もうかわいいってだけでも価値がある。
施設でリーダー格っぽい大柄な少女(名前がわからない)が、
何かとモリーを気にかけていたのは、新入りへの親切心というよりも、
「いつか何かやりそうな顔」をしたモリーへの興味からだったのかと、
後になって思う。
お役人デビルを演じたケネス・ブラナーのルックスもいい。
もちろん、まずは小狡い白人至上主義者に見えるが、
ひょっとして、自分たちの正義を信じて疑ってないのか……とも見える。
この種の政策の最も恐ろしいところは、↑まさに「そこ」だし。
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