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[コメント] ミザリー(1990/米)

途中までの緊張感の出し方は非常に優れている。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







監禁サスペンス映画。

小説「ミザリー」を愛してやまない元看護婦の女性アニーをキャシー・ベイツが鬼気迫る演技で好演。特に最初は優しく親切に接しポールの新作の原稿を読んで先の展開を楽しみにしていたのに、新作のオチがわかってから急に豹変し逆上するところはなかなか恐かった。『何がジェーンに起こったか?』のベティ・デイビスに匹敵する怪演である。監禁される作家ポール・シェルダンを演じるジェームズ・カーンもあせった時の演技がリアルで引き込まれるものがある。

ストーリー展開的にはアニーの留守中にポールが知恵を絞って必死に脱出方法を探す過程がなかなか面白く、いつアニーにばれるかも知れない中でのポールとアニーとの駆け引きは緊張感と恐怖感に優れていた。

ただ、アニーに逃走計画がばれる理由が少々安易でせっかくのスリリングな世界観が少し崩れたのが残念。ネタバレになるのであまり書けないが、あれがきっかけでばれるのなら、後半でなくても中盤のアニーの買い物の帰り後でもいいわけなので、後半まで引っ張る伏線としては少し説得力が弱い気がする。

それと、キャラ設定にしてもポールの作家としての特性が所々で伏線となるのだが、ポールの作家としてのキャラの説明は初めからないのでラストの展開も今ひとつしっくりこなかったのも残念。アニーにしても、後半になって犯罪歴があるという伏線を持ってくるのも唐突な気がする。

総評としては途中までの緊張感の出し方は優れていたが、中盤以降はなんとなく話の軸がなくなったような感じでラストの展開もどことなく映画の雰囲気からしたら合っていなかったような気がする。

(評価:★3)

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