[コメント] 素浪人罷通る(1947/日)
GHQのチャンバラ禁止令を逆手に採ったこの「刀を抜かない時代劇」は、
人気講談を真逆に解釈し政治風刺を盛り込んだ戦後社会派時代劇の先駆でもある。
「忠義」の名のもと新たな利権に群がる無数の野心と、 「御政道」「権威」を楯にそれを握りつぶそうとする保守勢力の確執に、 利用され磨り潰されてしまう愚者の純粋と知者の蛮勇。 伊藤大輔が描こうとしたものは明確だ。 (助監督を努めた加藤泰通もその意思を継承した。)
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