『スズメバチ』。センスのない邦題と思えます。でも、あとから思い返すとしっくりくるんですね。この映画が気に入ったからでしょうか。秀作だからこそダサめの題が逆にかっこいい。スタイリッシュ。ってな具合です。

　内容についていくつか感想

　生存者確認でマフィアのボスが映されましたが、このシーンで戦慄をおぼえました。 −−−−−−−−−　全滅？

すごい衝撃でした。と思ったら、実際には他に生存者がいたんですけどね。うーん。全滅だったら後味が悪くなってしまうのでしょうかね……。

倉庫の管理人について。 　あのかっこいいおじさんです。簡易火炎放射器にしろ火炎瓶にしろ、敵を火だるまにしてました。でも、この人って元消防士ですよね。ワケありで退職した元消防士。彼の過去がとても気になります。いろんな想像しちゃいます、何故消防士をやめたのか。 火炎から人を救う誇りが揺らいだのでしょうか。炎に対する無力感でしょうか。この乱戦を通してなんらかの答えを出せたのでしょうか。炎を用いて人を殺し、別の人を救うこと。その中に答えをみつけたのでしょうか。最後は炎のなか、自らの命を犠牲にし他人を助けました。勿論、矛盾だらけの行動ですが、そこに彼の葛藤と信念を感じてなりません。

　なんて、真面目な映画でもないんですけど。ずっと画面に釘付けでした。こういうの大好き