[コメント] 折り梅(2001/日)
アルツハイマー病や痴呆症について扱った話は、救いようのない展開に走る傾向が多いが、この映画は前向きな展開で見てて素直に感動できる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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アルツハイマー病になってしまった姑を看病する嫁の姿を描いた実話の映画。
アルツハイマー病を扱った描写というと、とかく厄介者として邪険に扱うものが多いが、この映画の場合、介護の苦労と並行し、アルツハイマー病の人の人間性が丁寧に表現されており、後半ではアルツハイマー病患者の家族への本音も描かれているのが素晴らしい。
描写も、痴呆症患者の介護に理解のある友人が巴に協力したり情報を提供するところは、御都合主義っぽくもあるが、実話らしいリアリティが感じられた。
最後にアルツハイマー病の政子と家族がうまく暮らしているのを観ると感動してしまう。実際にアルツハイマー病患者を抱える家族への励みになるのではと思う。
役者としては原田美枝子や吉行和子の演技は素晴らしかったが、助演陣の演技ぶりはちょっと拙い。
特に祐三役トミーズ雅は無理矢理関西弁を抑えて喋っている感じで、台詞回しも強張っており演技も堅かった。
また、気になった点として、政子の娘の愛子が巴にも祐三にも連絡せずに無断で政子を静岡につれて帰ろうとしたことも理解できなかった。
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