[コメント] 白昼の無頼漢(1961/日)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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黒人脱走兵アイザック・サクソン(シネスケの登録は誤り)への共感は蔵原『黒い太陽』(64)の前哨戦のよう。本作はさらに日帝に憾み骨髄の韓国人スパイ春日俊二の屈託も加えて最悪の国際交流が的確に描かれている。佐治乾としても会心作ではないかと思った。
クライマックスが各務原の米軍キャンプ跡地という設定も物凄く、傾いだキャメラとダイナマイトの爆発(一緒に手前で舞う木っ端がいい)に才覚が溢れている。唯一、金にも銃にも執着のない中原ひとみだけが生き残り、ひとり拳銃をぶっ放すラストが素晴らしい。
題材によって演出を変える深作、この初期作は日活テイストだが、キャメラ横倒しにはすでに実録ものが予告されている。銀行車両を襲うにあたり「車の通過は5分に1台」という説明が時代。火口から起き上がりのニュー東映のロゴは初めて見たが格好いい。
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