「はじめてのおつかい」＋「あの子をさがして」みたいな印象。

考えさせられるのは、子供にはしっかりと規律を憶えさせるという教育。彼のおじいちゃんも学校の先生もかなり厳しい。子供の個性や才能の芽を摘んでやしないだろうか？

今の日本は、この厳しさを捨てた代償として、社会的倫理観や道徳心に欠けた子供が増えてしまったようだ。かといって締め付けをすると戦前の軍隊教育に戻ってしまう。どっちに転んでも極端な結果しか望めないのは、社会の中での個人という概念が根付いていないからだろうか？

よその国の映画とか見ると、個人から家族〜国家へと繋がる一本筋の通った線がかいま見えるが、今の日本にはまったく無い。石原慎太郎じゃないけど、政治に無関心な自分でもかなり心配になっちゃうよ。