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[コメント] ひばり・チエミの弥次喜多道中(1962/日)

東海道キューバン娘・麻薬シンジケート撲滅に寄与す!至極の芸の連打!弥次喜多ミュージカル数あれど、音と踊りの魅力については断トツNO.1。それにしても江利ちえみの天才ぶり!驚きを通り越して呆れた!
町田

民謡メドレーなど絡ませつつも、基調としているのは陽気で軽快なキューバ/南米系音楽で、ひばり&チエミの歌唱力(発音の良さ勿論含む)と相俟って、気の遠くなるほどの魅力を放ってる。とりわけ後半、同じ東千代之介に恋をした二人が、薄野原で交互に歌い次第に重なる楽曲は、ビートルズの「We can work it out」を何年も先取りしている。(勿論レノン=ひばり、マッカトニー=ちえみだ。)ユニゾンも本当に美しい。

音楽ばかりではない。沢島の演出も冴えてる。構図よりも、カメラワークよりも、真に映画的だった本作の舞台装置は、日本映画史により克明に記憶されるべきものだろう。

「芸能」という生き方への愛と拘りに満ち溢れた東映和製ミュージカルの最高傑作。

(評価:★5)

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