配給がアルバトロスってだけで妙に期待させられてしまう（笑）

さらに予告の雰囲気もよかった。噂に聞くところによると、『パール・ハーバー』はこの映画をパクったらしい。

その被害者がアカデミー賞外国部門受賞。

期待しないわけがない。で、実際見て見ても、いい作品だとも思った。なんとも綺麗な空と海。景色がめっちゃ綺麗。

そこに飛び交う銃弾。空薬莢の一つ一つも美しい。

と、戦闘シーンをどうのこうの語っても仕方ない。

話も『パール・ハーバー』よりも一時間短いくせに随分面白い。戦闘シーンの派手さはないものの、物語に、映像にひきつけられた。

三角関係の発展の仕方は少し無理矢理な感じもしたし、クライマックスで自らの命を投げ出してまで、助ける男の姿の切なさというか熱さはあったが、どこかラストは駆け足でまとめすぎた感じがあり、少し残念。

面白いのだけど、何か急ぎ足になりすぎている気がする。

しかしスーザンにふられ、故国の恋人も結婚している。そんな主人公が切なくて悲しい。何よりも犬の目がめちゃくちゃ凄い。

登場人物たちも味があり、感情移入もしやすい。割とテンポもよく、メロドラマに徹しておらず、友情と戦う男たちに焦点をあてたのは好きだ。

ただ、何度も言うようにラストに何かあっけなさを感じてしまったのが残念。

★４.５