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[コメント] アルコール先生ピアノの巻(1914/米)

荒削りな展開で推敲の余地があるがコンビ系コントの醍醐味を思わせるSO-SOサイレント
junojuna

 キーストン社での31作目。「アルコール先生」シリーズの中では最も成功しているといえる本作。やはり道具を使った馬鹿げたアイデアを中心にするコントは、チャップリンの初期作品の中でも一回りの膨らみを得てなかなかに愉快である。また、より膨らみを持ちえているのは盟友マック・スウェインとの相棒ものコントとしてのコンビワークである。それ以外には取り立てて評価すべき点は見当たらないが、これ以降、エッサネイ時代、ミューチュアル時代へと続く短編展開期の静かなる原型を見たという感じで、大量生産モデルではあるにしろチャップリンのアヴェレージが上がってきた振る舞いが論より証拠な一品である。

(評価:★3)

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