[コメント] リード・マイ・リップス(2001/仏)
「メインの物語に全く関係がない」という声が多い保護司の話について。実は、私はこの話にホッとしたのだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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詳しく言うとラストの保護司のつぶやき、「私は妻を愛していた」。これを聞いて ホッとしたのだ。何故だろう?
ずっと緊張の途切れない犯罪話だったからか?というより、この2人に100%感情移入が出来なかったから、かもしれない。
この保護司の話は、全く詳しく語られない。しかし数ショットから、彼が奥さんを殺して地下に隠したのは間違いがないだろう。一体何があったのか?それは分からない。唯一分かるのは、彼が妻を愛していた、という事だけだ。しかしこれが一番大切な事ではなかろうか、と私は思う。だから、私は彼を赦すし、ホッとしたのだ。
主人公2人に感情移入出来なかったと書いたが、あの女が男に求めたもの、それは肉欲だ。男が女にもとめたもの、それは言うまでもないだろう。では2人の間に愛はあったか?それは無いと思う。もし愛が生まれるなら、これからだろう。‘くされ縁’から生まれる愛だろう。
作者は本当のところは、愛の話を語りたかったのかもしれない。しかし2人の話が思わぬ方向へ進んでしまった。ので、保護司の話を入れたのかもしれない? とにかく、私はホッとしたし、私は彼(保護司)の味方です。
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