[コメント] 抱きしめたい(1978/米)
なんでこんなに評価が低いの?こんなにキュートな映画なのに。もしや20年の記憶のガスの中で、私が何か勘違いしているのかなあ・・ってゆうより、なんでこんなに見ている人が少ないの?ゼメキスの良さがよく出ている映画なんだけど。
やっぱり初期のロバート・ゼメキス。らしさぷんぷんの小細工にあふれてる。(イイ意味で。)なるほど『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の監督だなぁ、と思わせる脚本上の仕掛けとくすぐり。
例えば、ビートルズの泊まってるホテルに正面から乗り付ける作戦としてキャディラックを使ったり、そのためには、と、葬儀屋の息子(あったまいい、と思ったね)を口説き落としたり。(他にもいろいろこまこまあったんだけど、忘れちゃったのがくやしいなあ。)
5人組のキャラクターも、どたばたの中ではっきり描き分けられていて、さめてる子も一生懸命の子もどの子もかわいい。で、その一生懸命の目的が、ただ「ビートルズに会う」以上でも以下でもないところがいっそ気持ちいい。
そして、ひとりひとりに別々のささやかなハッピイ・エンドが用意されているのが、とてもうれしい。
ビートルズが結局出てこないチープさも、がんがん流れるビートルズの挿入歌も、ビートルズ愛を感じさせて、よいのだ。(実は『アイ・アム・サム』を見ながら、この映画を思い出したんだなあ)
ああ、アイドルを大好きな気持ちって、こんなにかわいいものなのよねえ、と当時(どんなアイドルを私が好きだったかはほとんど忘れてしまったけど)よし、がんばろう(何を?)と、むやみに前向きな気持ちになった、好きな映画だったことは絶対確かです。・・もう一度見るのがこわいなあ・・
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