[コメント] 花笠若衆(1955/日)
貴種流離譚の美しき典型、ひばりの歌が響きわたり、橋蔵の殺陣が冴えわたる。スター競演の豪華作ながら、破綻の無いソリッドな筋書きも特筆もの。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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怨敵を討ち果たした後、仲睦まじく寄り添う又之丞と千代姫を見て、吉三と観客は我にかえる。
想い人との旅の道程も、姫君の衣装と座も、吉三にとっては夢幻に過ぎなかったのだと。
妹の許婚に対する一方的な横恋慕を捨て、一人立つ吉三の姿が凛々しく且つなんとも切ない。
終幕、又之丞と千代姫が見守る中で、気丈に祭りの唄と太鼓ばちを振るう吉三に、良縁のある事を願って止まない気分にさせる。
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