[コメント] 快傑黒頭巾(1958/日)
あまりの大友柳太朗の変化狂ぶりに驚愕…似合いすぎている。またアインシュタインの死後3年というのを踏まえてか、明らかにアインシュタインの設定の志村喬が大役を小気味にこなしていている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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展開が絶妙なタイミングでテキパキと進むので、見ていて楽しかったし、時間が短いのに短いなりに工夫して子供を視覚的に喜ばせようとした映画サービス根性は見習いたい。ワイプといいオーバーラップといい、その使い方次第で冷める効果を、この映画内では冷めさせないで加熱する役割を果たしている。
そして、この作品で一番おいしかったのは七変化の大友柳太朗ただ一人…と思いきや志村喬ではないだろうか。その風貌と演技力に裏打ちされたオーラは、確かにアインシュタインが憑依していた。日本人同士、人間同士の殺し合いに荷担することを拒み続け、それを尊敬し、拷問に耐える子供たちの姿がこの映画の主題ではないだろうか。
反戦という、堅いメッセージの免疫を持っていない子供たちに対して備え付けられたエンターテイメント性は、忘れてはいけない時代劇の真髄!!
2003/1/23
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