[コメント] とらばいゆ(2001/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
っていうか、対局中にあんな普通に会話していいのか?対極前に駒並べる時にあんなに喋っていいのか?
おまけにあの将棋では時間に間に合わせようとして、感情向き出しの、まるで『ミッション インポッシブル』の時にクールだったイーサン・ハントが続編で感情向き出しで戦ったように、感情的すぎ。
将棋は紳士のスポーツと聞く。一応自分も将棋にはまった時期もあった。素晴らしい”スポーツ”だと思う。
あれだけ静かに、闘志を内面に閉じ込めて、あくまでクールにクールに。それはまるで野球でピッチャーが動揺しているのをポーカーフェイスで隠しているように・・・。
まさに紳士のスポーツ。それなのに、彼女達は思いっきり感情的。この映画は「将棋」を描くのではなく「棋士」を描く映画だが、それでもあの対極はもっとクールにして欲しかった。
それでもやはりオモシロイのは主要人物4人の会話の内容。
塚本監督!あんたおいしいすぎるよ!めちゃめちゃオモシロイ。あの夫婦の会話にはほんと笑えます。
シリアスにケンカしてるシーンなのに、笑ってしまう(笑)
そして丁寧な心理描写。「棋士」の苦悩というか、「女性騎士」の苦悩がかなり描けてたと思う。自分が勝てないのを夫にあたる妻。自己中心的になってしまうのに、どうしても素直になれない自分・・・。
そしてその妻を見守り、自分はどうすればいいのかわからず、とにかく自分のできることをやってみるも、妻はそれすら怒る。
棋士の苦悩、見守るものの苦悩。素直になれない、「棋士」としてではなく、「人」としての苦悩。
あぁ、やっぱ人間なんだよ(謎)
そして初めて素直になれたとき、周りの人の大切さがわかるなんて・・・なんてイイ話なんでしょう!
恐らくこの映画は「騎士の苦悩」を描こうとしていたのだと思う。と、いうことは狙ったとおりの物が描けていたわけだ。
う〜ん、狙いどおりのものを描けるなんて、、、やっぱいいねぇ(´ー`)
ただどうしてもラストの対局が・・・。あれがもう少しクールなのに、闘志剥き出しの・・・対局だったら5点なのだが・・・。
まぁ棋士の苦悩、見守る人の苦悩など、かなり細かく丁寧に描けてたので4点。
しかし気になるのがこの夫婦のその後・・・。塚本さんは左遷。妻はかろうじてB級維持・・・・。
これで妻が夫の居ない間にB級からA級に上がったらもっと大変なことになったりして(笑)
そして妹の方はあの彼氏と結婚するけど、A級からB級に落ちて、仲がこじれるとか・・・・。
難しいねぇ・・・。
「ふたりっこ」でも女性棋士と男性棋士が結婚して、京子(だっけ?)と夫の苦悩とかあったけど、この映画の方がうまく描いてないかな?
まぁこれはそれに重点を置いた映画だからね・・・・・。
音楽・・・4☆☆☆☆ 心理描写・・・5☆☆☆☆☆
総合・・・4☆☆☆☆
(評価:)
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