[コメント] 日本暗殺秘録(1969/日)
高橋長英、千葉真一が其々主演するパートはよこぞこれを良く東映で撮ったというアナーキーっぷり。
表から裏の裏まで調べ尽くした笠原和夫は一脚本家/ルポライターという認識を超え独自の史観を持つ近代史家として益々の再評価が進んでいるが、そういうときこれは欠かせない作品である。
最も長い時間を割いた千葉真一のパートでは、笠原の論理性と、中島貞夫のセンチメンタリズムが最も幸福なカタチで邂逅を果たしている。
高橋長英は、笠原本人も絶賛しているが、藤田敏八の『エロスは甘き香り』や増村保造の『音楽』、TV版『白い巨塔』などを越える名演技で鮮烈な印象を残している。
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