『ポケモン』も『デジモン』そうだが、アニメシリーズは毎年上映しなければならないという興行上の制限があって、どうしても付け焼き刃的な作りに陥ってゆく。このシリーズも好んで見ているが、同じ演出家が同じシリーズを作り続けることの弊害が一気に出た作品だろう。

しかしながら、これまでのシリーズはそれなりに見るべきものがあって、前作『ベイカー街の亡霊』や『二十世紀の魔術師』など、アニメとしての可能性を探る作品も多かった。

今回「義経記」と京都市街を中心に物語る手法は悪くないが、コナンシリーズとしての面白みには欠けていたと思う。