[コメント] アンダーカバー・ブラザー(2002/米)
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この映画、ブラックムービーなんだろうが、どこかちょっと違う。パロディが満載で、「007」「MI:2」などのスパイもの、『燃えよドラゴン』からはカンフー、『グッド・ウィル・ハンティング』(けちょんけちょんにけなすトコが笑える)まで…なんとも志しの広い映画である。『オースティン・パワーズ』の姉妹品とも呼べそうだが、それもちょっと違う(スパイ、70年代という要点のみ。何といっても超ファンキーだしね)。脚本にはAPの2作目と3作目の脚本を担当したマイケル・マッカラーズの名前があるが、全体的な笑いのセンスとしてはジェイ・ローチやマイク・マイヤーズの笑いなどと程遠い。そういった意味で、アンダーカバーブラザーは全くのオリジナル。正規品。そう、ニューヒーローなのだ!
ブラック←強いて言うならば、役者陣が実にブラックだ!ということ。主演のエディ・グリフィンはサタデー・ナイトライブ出身ではないらしいが、『コーンヘッズ』(元ネタはSNL)『デュース・ビガロウ 激安ジゴロ』(SNL出身のロブ・シュナイダー主演)等の出演歴がある為か、本当に面白い人。トレードマークはどこかの有名コメディアン顔負けの自由自在眉毛と、猛スピード早口トーク。アンダーカバーは本当に適役だと言える。対して、Mr.フェザーを演じたクリス・カッタンは現SNLのリーダー格として出演しているらしく、上記に挙げたラバーフェイスコメディアン(もうわかりますよね?笑)のコピー(オマージュ?笑)とも受け取れる顔面演技をしている。エディVSクリスのコメディアン対決といった見方も充分に出来、非常に楽しめる。他にもデニース・リチャーズとアンジェヌー・エリスの強力女性陣、カンフー対決は見もの。安っぽいけど、それがまた良い(笑)。2人がシャワーでびしょ濡れになるところを、アンダーカバーとフェザーの刺客白人が対決を一旦止め、仲良く乾杯しながら眺めるシーンには爆笑!
これ、続編イケます。
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