[コメント] サランドラ(1977/米)
冷酷な変態家族の非情なやり口は少なからずショッキングで、それまで冗長気味だった展開から一気にスパートがかかる。直接的なスプラッタよりも、恐怖を精神面からえぐってくるやり口は、まさにクレイブンの特徴だ。その嗅覚はたいしたもの。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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広大な砂漠に放り投げだされた…という設定があまり生かされていなかったので残念ではあるが、クレイブンが描く殺人一家との攻防は、フーパーなどとはまた違った雰囲気で、とても興味深かった。
『鮮血の美学』を観ていると、通じる部分が結構あることに気付くと思う。例えば一貫して非情で冷酷な点である。殺人一家の手に掛かり、ざっくざっくと家族が殺戮されていくところなんてショッキングの他に何物でもない。ラストの攻防がオチとなって締め括られるが、ナイフで突き刺して絶命させたところで「THE END」である。やはり最後の最後まで冷酷。恐怖の投げっぱなしだ。
血しぶきがあがる作品だけがホラーじゃないってことですね。
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