[コメント] きけ、わだつみの声(1950/日)
モンテーニュのストイシズムをこれほど感情的に受容してしまうひ弱なエリーティズムに不条理を分析する力は望めず、大隊長の教養を精査せずにはいられないように、事は個人的なマネジメントの失敗に矮小化されていく。
エリーティズムを標榜する質の悪い庶民感覚は、ストア派が理想とする感情を失った超人たちの闊歩する戦場に耐えられず、それに逆行する人間像に依存しエレジーの迫力に手を染めていく。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。