そんな中で僕がド肝を抜かれたのが地図を前に皆で語るシーン。「今までの殺人現場をこうやって線で結ぶと・・・」って、出来上がったのが六芒星。どこの世界にそんなややこしい結び方をする奴がいるか。僕が同僚だったら事件解決よりまずこいつを病院に連れて行きます。

　結局のところ、終始「急いで撮っちゃったテレビドラマ」みたいなんですよね。「大人気につき急遽90分スペシャルを放映！」みたいな感じ。でもそれはそれで退屈はせずに観られたので、まぁ休日の午後に布団の中から観るくらいにはちょうどいいのかも知れない。そしてそのヌルさは僕は決して嫌いではないです。

　また大沢たかおの顔がどう見ても世界を破滅させるような顔じゃないんだ。悪い役者さんだとは思わないんだけど、こっちのベクトルでは頑張って頑張って猟奇殺人鬼止まりの顔。破滅を企むからにはやっぱり嶋田久作とか岸田森くらいの顔じゃないといけません。まぁそれだと物語が成り立たなくなっちゃうんだけど。