[コメント] 11′09″01 セプテンバー11(2002/英=仏=ボスニア・ヘルツェゴビナ=エジプト=イスラエル=メキシコ=日=米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
(Yasuさんのに対応させてもらいました)
1. サミラ・マフマルバフ:子供は自らの生活世界に起こることが重要であり、知識人気取りの教育者にとっては自らに直接関係のないはずのニューヨークを重要なものだと思いこみ、それを無意味に子供たちに強要する。教育者はどこの国でも同じだなと思った。でも、この視点が特に面白いとは思わない。★2
2. クロード・ルルーシュ:「この国は暮らしにくいわ」。★3
3. ユーセフ・シャヒーン:テロの、すなわち憎しみの連鎖の第一原因はアメリカ。そんなのアメリカ人以外の共通認識。今までさんざん語られてきたこと。演出同様古い。★1
4. ダニス・タノビッチ:それでも世界は耳を傾けない。★3
5. イドリッサ・ウェドラオゴ:政治色皆無で異彩。子供の視点の肯定という点ではサミラと近いが。★3.5
6. ケン・ローチ:あまりにも直接的すぎるが、時にはそれも必要(ちなみに、このようなチリの歴史を知りませんでした)。★4
7. アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ:あまりにも抽象的すぎるが、時にはそれも必要。★3
8. アモス・ギタイ:テロは日常。★3
9. ミラ・ナイール:決して頭を下げない国アメリカ。それにしても単純すぎないか。★2
10. ショーン・ペン:彼に11分は長すぎたようで。★3
11. 今村昌平:コメントしたくない。★1
総評:共産主義の現実がソ連で、民主主義の現実がアメリカ。理想的なシステムはありえず、あらゆるシステムは負の要素を内在せざるを得ない。
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