[コメント] 昨日消えた男(1964/日)
これはユニークな!なんと時代劇版『ローマの休日』だ! 「ほんの少しよりも少しだ」と、お互い剣の腕を謙遜しあう雷蔵&宇津井の探偵コンビが良い取り合わせ。
十手持ちに扮して江戸の町を同行する名奉行・大岡越前忠相(三島雅夫)を「忠公(ちゅうこう)」と呼んじゃう上様(雷蔵)がステキ。 ミステリーとしては相当弱いが、キャラクター設定とアイデアの勝利。
場面転換におけるカットの繋ぎ方にしても、波のように画面が揺れる独特の映像処理を施していて面白い。シーンによっては仰角で捉えたり俯瞰にしてみたりと、臨機応変に対応するカメラ撮影も実にキマっている。大映京都の重鎮森一生の作品には、時たまこんな面白い作品があるから侮れません!
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