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[コメント] プライベートレッスン 青い体験(2000/韓国)

登場人物の描き方から、やはり男の作品だと思うところもある。登場人物の心の動きに、ついていけないところもある。それでも、いや案外、性って高校男子生徒の心情ってこんなものではないのか?
SUM

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 若者の性を描いた作品としては、『イエローヘア』や『LIES/嘘』より私はこっちを買う。

 「性」って、経験や受け止め方に個人差がもともと多いためか、まともに扱えば、たいてい好き嫌いが別れるものだが、韓国メロドラマの中でもナル度の高いこの監督の手によるこの作品、日本人で素直に感情移入する人はそう多くはないだろう。

 この監督は『冬の旅人』にしろ『深い悲しみ』にしろ、今の韓国の興行を引っ張っている作品と比べれば、もちろん古い感じは否めない。この『プライベートレッスン 青い体験』は、彼の今までに見た作品の中では、一番今っぽいセンスで撮っていた。しかし、『情事』、『寵愛』ほどの「映像美」を目指さず、あくまで、性のテーマを描く気だったのだろう。その結果は、偶然か、汚すぎず綺麗すぎずで、若者が経験した「性」等身大になっていた。

 村上龍のように問題意識をぶつけてくるわけではないし、エロスにするためにカッコつけすぎているわけでもないが、このくらいの作品にも相応の価値はある。

 何で彼が最後にしななければならなかったかについて説得力が充分にあれば4点つけたのだけれども。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)おーい粗茶[*]

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